以前の記事では私の結婚式当日の身支度・挙式前半について紹介しました。
その中で少しお話したのですが、今回は結婚式を挙げるか迷った理由の一つである「父と結婚式」についてお話したいと思います。
すごく凄く悩みましたが、今となっては結婚式を挙げて本当に良かったなと思っています。
*結婚式を挙げるかやめるか悩んだ日々
・結婚式の半年前
父が亡くなったのは私の結婚式の半年前でした。
すでに両家の顔合わせも終わり結婚式の打ち合わせも始まっていました。
そして前撮りも済んでおり”後はみんなに招待状を出して結婚式当日を待つだけ”というところでした。
父(家族)は長年病気と闘っていたのですが、亡くなる3ヶ月前に医師から「もう長くないと思います。覚悟をしておいてください」と言われていました。
この言葉を言われた時はもう頭が真っ白で「どうして…」と何も考えられなかったです。
本当に複雑でした。
「結婚式楽しみだな」という気持ちと「お父さんのこと…どうしよう」という気持ちで、喜びたいけど悲しいという何とも言えない感情だったのを覚えています。
・夫と母と相談
結婚式の準備と法要を同時進行していると「このまま結婚式をしてもいいのかな?」という気持ちが出てきたのです。
夫に相談すると「どっちを選んでも、ひつじちゃんの気持ちを尊重するよ」と言ってくれました。
結婚式の相談をするために実家へ行った時、母に迷っていることを打ち明けました。
すると母はこう言いました。
「気持ちは分かるよ。私は2人で決めたことなら尊重するけど、お父さんは”俺のことを考えて結婚式を挙げないのはやめてくれ”って言うと思うよ」
「お父さんが一番結婚式を楽しみにしていたからね」
「あなたの結婚式を楽しみに思っているのは本当よ。もう一度よく考えてみたら?」と言ってくれました。
この頃の私は結婚式を挙げるなら、そろそろ招待状を作って出さないとと焦っていました。
・心を決めたある出来事
まだ迷っていましたが結婚式を挙げる時のことを考えて、披露宴で流すムービーを作成するために幼い頃のアルバムを見返していました。
誕生日を祝ってもらった時・運動会で二人三脚している時など、どの写真を見ても父が笑っていたのです。
その時「お父さんだったら今の私に何て言うかな?」と考えてみました。
きっと「俺のことはいいから結婚式挙げなさい、頑張って準備してるだろう?」と言ってくれるだろうなと思いました。
喪中のこと・親族の気持ち、本当にいっぱい考えました。
みんなが辛い時に結婚式を挙げてもいいのか、自分自身も心から喜べるだろうか、笑顔でいられるだろうかと。
ですがどれだけ考えても「結婚式を挙げてほしい」という父の思いがずっと心に残っていました。
母の「お父さんが一番楽しみにしていたんだから」という言葉を思い出し、「やっぱり結婚式を挙げよう!」と決意しました。
・喪中に結婚式を挙げた理由
結婚式当日には49日(忌中)は過ぎていましたが、一周忌(喪中)はまだでした。
一般的に喪中の期間は結婚式などのお祝い事は避けるように言われているのですが、今は両家が納得していれば挙げても良いという考え方もあるそうです。
「結婚式をすぐ挙げず延期しても良かったんじゃないの?」と言う人もいると思います。
ただ私は長年抱えているパニック障害という持病があり、体調が安定している今が良いと医師から言われたので、結婚式を挙げるならこの時が良かったのです。
「もう結婚式は挙げられないだろうな」と闘病中思っていたので、挙げられること自体が奇跡だなと感じていました。
・人の数だけ選択肢がある
「喪中に結婚式を挙げるのはどうなの?」という声もあるかと思いますが、私はどちらを選んでも間違いではないと思っています。
世間的や常識的には、喪中が明けてから結婚式を挙げるのが”当たり前”なのかもしれません。
ですがその”当たり前”は、必ずしも”みんな”に当てはまる訳ではないと思っています。
「お父さんの気持ちを尊重したい」「体調のこともあるから今しかない」など、状況や想いは人それぞれ違います。
夫・両家が納得した上であれば、私はどんな選択をしても後悔しないのではないかなと思うのです。
これは私個人の気持ちなので「違うよ」と思う人もいると思います。
ただ私の場合は、結婚式をずっと楽しみにしてくれていた父の想いを尊重し、持病が安定している今が良い時だと考え挙げることを決めたのです。
「こういう考え方もあるんだな」ということを知ってもらえたら嬉しいです。
・喪中期間に結婚式を挙げたこと後悔した?
最初にも書きましたが、私は予定通り結婚式を挙げて良かったなと思っています。
後悔したことはありません。
それは結婚式当日、みんなが「おめでとう!」と笑顔でお祝いしてくれたからです。
その姿を見て「たくさん悩んだけど結婚式挙げて良かったな」と思いました。
そう思わしてくれた家族・友人に感謝しています。
慶事と弔事が一緒の時期だと、本当に何も手につかなくなってしまいますよね。
「喜びたいのに素直に喜べない、辛いけど悲しい顔ばかりしていられない」
時に孤独を感じることもあるかもしれません。
そういう時は一人で考えず、パートナーや家族に話を聞いてもらいましょう。
「否定をせずに話を黙って聞いてくれる人」に話すというのが大切です。
次回の記事では、半年前に亡くなった父が結婚式当日にくれた言葉についてお話できたらなと思っています。
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