前回の記事では、多嚢胞性卵巣症候群の疑いがあること・フェリチンが少な過ぎて貧血に陥っていることを紹介しました。
この記事では、その多嚢胞性卵巣症候群についてと夫婦で受けた検査結果を紹介します。
まさか私だけでなく夫にも不妊の原因があるなんて思いもしていなかったです。
*自己紹介
- 30代主婦、パニック障害歴9年
- 20代に卵巣嚢腫で手術経験あり
- 自己流で1年妊活
- 不妊治療歴、約半年
- 夫婦ともに不妊体質
- タイミング法、人工授精を試す
*タイミング法を試しても授からない
私は初診の時に血液検査や内診をして不妊体質であることが分かったのですが、この時点で夫はまだ検査をしていませんでした。
先生が「ご主人の方はまだ検査しなくてもいいでしょう」と言ったからです。
初診から3ヶ月間私たちはタイミング法をしました。
生理1日目から10日経った頃に超音波で卵巣の大きさを確認したり、採血でホルモンの数値を見ていつ排卵しそうか予測して、その日に仲良くするというものです。
3ヶ月試してもなかなかうまくいかなかったため、先生が「ご主人にも検査してもらいましょう」と言いました。
ここからは夫と私が受けた検査の結果を紹介します。
・私の検査結果
まず私の検査結果から紹介します。
以前の記事で詳しく紹介したのですが、”生理が1ヶ月に2回来る”ということから「多嚢胞性卵巣症候群でしょう」と言われました。
これは血液検査のホルモンの値で調べることができます。
そのときの検査結果がこちらです。
検査項目の中に「LH・FSH」というものがあります。
LH・FSHはホルモンの数値です。
LHは黄体形成ホルモンと言い、元気に成熟した卵胞に働きかけて排卵を促すホルモンのことです。
FSHは卵巣刺激ホルモンと言って、卵巣の中にある卵胞を育てる働きがあると言われています。
多嚢胞性卵巣症候群かどうかを判断するには、このLHとFSHの差を見るそうです。
日本産婦人科医会のサイトに、LHとFSHの正常値(月経中)が載っていました。
引用:日本産婦人科医会
私の血液検査の結果と見比べてみます。
正常値 | 私の結果 | |
LH | 1.5〜7mIU/ml | 13.5mIU/ml |
FSH | 3.5〜10mIU/ml | 7.0mIU/ml |
FSHは正常値の中に入っていますが、LHを見ると正常値の4倍近く多いことが分かります。
排卵期以外ではFSHがLHよりも多くなることが一般的みたいなのですが、私の場合はLHの方が明らかに多いですよね。
この結果を見た先生が「多嚢胞性卵巣症候群で間違いないでしょう」と言いました。
検査する前から「多嚢胞性卵巣症候群の疑いがあります」とは言われていたので覚悟はしていたのですが、診断結果を聞いた瞬間涙が出てきました。
やっぱり不妊だと先生から直接言われると心にグサッときますね。
そして私には血液検査だけでなく“卵管通水検査”もありました。
この検査は、生理食塩水を子宮の中に入れ左右の卵管が詰まっていないか確認する検査です。
結果は左右共に卵管の詰まりは確認されず、問題ないだろうという診断になりました。
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・夫の検査結果
夫は精液検査をしました。
家で採取してもらいそれをクリニックへ持って行って、運動率や濃度・数などを調べてもらいます。
夫と一緒に検査結果を聞きました。
結論からいうと、運動率も濃度も数もトータル的に見てあまり良くないという結果でした。
それも自然妊娠は難しいレベルです。
採取したものを画面で見ることができたのですが、初めて見た私でも分かるくらい数も動いている子も少なかったです。
動いていたとしても同じ場所でウネウネ動いているだけで前へ進もうとしません。
先生は「元気の良い子は一直線にスーっと動いていくんだよ」と言いました。
こちらの表は世界標準とされている精液検査の基準値です。
引用:日本生殖医学会
夫はこの基準値の半分にも満たない結果でした。
その他にも尿検査や採血など色々な検査をして夫も不妊体質なことが分かり、夫婦揃って子供ができにくい体なんだと本当に落ち込みました。
そしてもう1つ大事な検査があります。
それはフーナーテストというものです。
フーナーテストとは排卵日あたりに仲良くするタイミングを取り、翌日クリニックに行って子宮頸管粘液の中にどのくらいの元気な子がいるかを調べる検査です。
私たちも受けましたが、これもまた数が少なく元気もなくて相性が良くないことが分かりました。
精液検査もフーナーテストも良くない結果ですごく落ち込みました。
私も相当ショックを受けましたが、夫もこの結果にすごくショックを受けていました。
女性だけでなく男性にも不妊の原因があります。
不妊の原因は女性50:男性50で半々なんです。
“不妊=女性”という考えがまだありますが、実際のところはこのように男性にも不妊の原因があるんです。
他人事ではありません。
先生は総合的に判断して「人工授精を試してみませんか?」と私たちに提案してきました。
2022年4月から保険がきくようになったとはいえ、内診・注射・薬代などを合わせると結構な費用になるので沢山悩みました。
“人工授精”という響きもどこか怖くて「痛いのかな?針とか刺すのかな」など、色んなことを想像してしまい踏み出す勇気を持てずにいたのです。
ですが夫が「やれるところまでやってみよう!一緒に頑張ろう」と言ってくれ、その言葉に勇気をもらい可能性があるならと挑戦することを決断しました。
*不妊は女性だけの問題ではない
不妊治療を本格的に進めていくにあたり、夫と私は2人で詳しい検査をしました。
その検査で多嚢胞性卵巣症候群であること、夫にも不妊の原因があることが判明しました。
結果を聞いた直後は本当に頭が真っ白になるくらいショックで現実を受け止められずにいましたが、今となっては原因を知ることができて良かったと思っています。
あのまま何も知らずに自己流で妊活をしていたら、時間も労力もかかってストレスを抱え込んでいたかもしれません。
まだ”不妊=女性”というイメージが残っていますが女性だけの問題ではないんです。
そして女性だけが頑張ることではありません。
男性の方も勇気がいることだとは思いますが一緒に診察室に入ってお話を聞いて、2人のコミュニケーションも大切にしてもらいたいなと思います。
また不妊治療の経過について紹介したいと思いますので、参考にしてもらえると嬉しいです(^^)
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